ゼロから始める建築用語4 RC構造

おはようございます。こんにちは。こんばんわ。

 

木造は分かると思いますが、RC造、SRC造、S造って何かを記載します。

 

結論、RC造は鉄筋の枠型に※1コンクリートを流し込んだ素材を用いた構造。

S造は、鉄骨を組み上げて骨組とする構造。

 6mm以上のものは「重量鉄骨構造」

 6mm未満のものは「軽量鉄骨構造」に分類されます。

SRC造は、S+RCの構造

 鉄骨を支柱としているところが大きく異なります。

※1コンクリート=砂、砂利、水などを※2セメントで凝固させた硬化物
※2セメント=粘土を含有する石灰石や石膏を焼いて粉末としたもの。水を加えて練れば化学反応によって固化する。主成分は炭酸カルシウムであるが,少量のシリカ,アルミナ,酸化第二鉄,マグネシアなどが含まれている。

 

 

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・RC造(Reinforced Concrete)
日本語では「鉄筋コンクリート」という意味。鉄筋とコンクリートが互いの弱点を補完しあうのが特徴。鉄筋は引張(引っ張る力)に、コンクリートは圧縮に強いという双方の特徴を組み合わせて、より強い構造を実現しています。異なる素材のいい面を活かし強度を高めている組み合わせですが、素材自体が重いため高層ではなく中低層の建築物で多く採用されています。木造やS造と比べると、コンクリートを流し込む工数が増えるためコストが高くなります。

SRC造(Steel Reinforced Concrete)
日本語では「鉄骨鉄筋コンクリート」という意味。鉄骨の粘り強さと、RC造の耐久性を兼ね備えている。RC造の耐久性に加え鉄骨(S)自体がもつ粘り強いしなやかさを兼ね備えた構造。SRC造はその性能の高さから高層の建築物に向いています。ただ、すべての階層にコンクリートを流し込むと建物全体の重量がかなり重くなってしまうため、5階よりも上の上層階にはコンクリートを流し込まないことがあります。

 ・S造(Steel)
日本語では「鉄骨」という意味。粘り強さがあり、RC造やSRC造よりも軽量でしなやか。S造は、鉄骨自体の粘り強いしなやかさが特徴的です。さらに、RC造やSRC造のようにコンクリートを使わないため全体の軽量化が図れ、超高層や体育館などの広大な建築物などに適しています。ただし、しなやかな半面、RC造やSRC造と比べて揺れが大きくなるというデメリットもあります。
・木造
一軒家やアパートなど、日本における建物構造のスタンダード。主に一戸建てや3階程度までの低層の建築物の構造で木造軸組工法(在来工法)や2×4(ツーバイフォー)・2×6(ツーバイシックス)工法などがあります。木造軸組工法(在来工法)は、住宅だけではなく、神社仏閣など歴史的な建築物でも用いられています。それらを見ても分かるとおり、木材が豊富な日本では、古くからこの木造が建物構造のスタンダードとなっていました。木造は、RC造/SRC造/S造と比べて建築にかかるコストが低いほか、加工性が非常に高いことからリフォームがしやすく、材料が軽量のため奥まった土地や狭小地、変形した敷地でも施工しやすいといった特徴があります。

 

 

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建物構造によって冷暖房の効率も変わってきます。

例えば、RC造やSRC造に用いられているコンクリートは温まりにくくて冷めにくいため、家族が家にいる時間が長く、冷暖房を使い続ける場合はRC造やSRC造の方がいいでしょう。

S造や木造は温まりやすく冷めやすいため、仕事から帰宅して数時間で寝てしまうような場合はS造や木造がいい。

このように、ライフスタイルに応じて選ぶのも良いでしょう。